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平成26年度 研修見学会を行いました

平成26年10月21日から22日の日程で研修見学会を行いました。

一日目は、福井県越前にある「山田兄弟製紙株式会社」を訪問。和紙の製造現場を視察しました。「山田兄弟製紙株式会社」は、2001年に高槻鵜殿の環境保全活動グループより「鵜殿のヨシで紙漉きをしてみないか?」との話があり、その縁から高槻鵜殿のヨシを活用した製紙の取り組みをはじめました。同社は和紙に透かし模様の技術などを取り入れ、かつては株券用紙の製造が盛んでありましたが、法改正による株券電子化に伴い販路を失うことになり、その危機を乗り越えるべく「鵜殿のヨシ」を活用した製紙に力を入れる事になりました。原料のヨシ刈りからヨシ紙の生産、商品化まで一貫して行い、今では琵琶湖、庄内川、志賀高原などの地域からもヨシを活用した製紙の発注があり、学校の卒業証書や土産物など地域の特色を取り入れた製品開発にも寄与しておられます。ヨシは刈り取りやヨシ焼きを行わないとその数がだんだんと減っていく植物で、ヨシを刈り取り、紙の原料として使用することでヨシの保護と周辺河川の環境対策に役立っています。高槻の資源と関わりある会社を訪問することで、メンバー一同改めて高槻の鵜殿地区のヨシに対する関心が高くなったと感じております。

二日目は、宿泊した石川県山代温泉「ゆのくに天祥」代表取締役・新滝英樹様に、加賀随一の旅館として「ゆのくに天祥」が数々のランキングで加賀地域一位を獲得し続けている企業努力や秘訣をご講演いただきました。「温泉旅館は環境適応産業である」と述べられ、経営方針は「消耗からの脱却をはかり個性・特徴作りに力を入れること」。「お客様を満足させる仕組みを社員全員に意識付けること」を心掛けておられ、お客様に会ったら「立ち止まって」「目を合わせ」「笑顔で」挨拶するという、「当たり前のことを当たり前に出来るようにすること」が、お客様に支持され長く愛される旅館になると信念を持っておられます。これらの取り組みは我々青年部メンバーの会社にも通じる事が多く、良い講演を聞かせていただきました。

また、この2日間を通して青年部メンバー同士の親睦交流も図れ、意義のある研修見学会でした。

(広報委員会 杉岡誠)

日時 平成26年10月21日・22日
場所 福井県越前〜山代温泉 
備考

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