令和6年9月11日(水)12日(木)、鹿児島県を訪問し、研修見学会を行いました。

令和6年9月11日(水)12日(木)の2日間、総勢40名の参加者のもと、鹿児島県を訪問し、研修見学会を行いました。

 

1日目、飛行機で鹿児島空港に到着し、バスで知覧特攻平和会館に訪問しました。ここでは太平洋戦争において特攻隊として出撃した方々の遺書
や遺品等の数々の展示物や映像を見たり、語り部による講話を聴くことで、特攻隊員がどんな思いで出撃していったかを知り、平和について学び
ました。特攻隊員の多くが10代後半から20代前半の現在でいう大学生ぐらいの年齢であり、その残された遺書を見ると父母や兄弟、我が子に書か
れたものが多く、その思いに触れることで戦争の悲惨さ、平和であることの大切さにつき改めて考える機会となりました。
その後、鹿児島県の名産である焼酎などを生産する創業150年の歴史ある本坊酒造株式会社を訪れ、工場見学を行いました。同会社の創業に携わった7人の兄弟により育まれた創業の精神を今も大切に守りつつ、次の時代へ技術を承継し、焼酎のみでなく梅酒やワイン、ウイスキーなどの生産も行い、新しい時代に対応してきたとのことで、事業を次の時代に承継していく難しさと大切さを学びました。
 初日の研修を終え、バスで鹿児島市内に戻り、夜は鹿児島の郷土料理の店にて宴会を行い、会員同士の交流を深めました。

2日目は江戸時代に薩摩藩主島津氏の庭園として建設された仙厳園を訪れました。仙厳園からは桜島がとても美しく見晴らすことができ、
ここで桜島をバックに記念撮影をおこないました。また、この仙厳園において島津家の末裔である株式会社島津興業相談役、島津公保氏の講演を
聞き、歴史と伝統を守りながら、事業発展を目指す取り組みについて学びました。島津家に伝わる「いろは歌」の精神を現代の経営に活かし、
薩摩切子の復元や明治日本の産業革命遺産として世界遺産登録を果たすなど、歴史における有形資産と無形資産を掘り起こし、現代のビジネスに
つなげる取り組みについてお話をいただき、最後は川上理事が謝辞を行い、仙厳園を後にしました。

この研修見学会を通じ、戦争や平和について改めて考え、またその地域の歴史やその精神を知り、それを現代に承継していく一方で、自らも変化を続けながら発展していく大切さを学び、青年経済人としての知性と感性を高めることができ、とても有意義な研修となりました。

 

記事作成者 研修委員会 大倉雅史

写真撮影者 研修委員会 松尾明奈

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