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令和4年度 研修見学会を開催しました。

令和5年2月8日(水)9日(木)の2日間、総勢24名の参加者のもと、愛媛県を訪問しました。

1日目の研修テーマは、松山の地で長い歴史とともに育まれてきた文芸「俳句」を学ぶというものです。俳句には『吟行(ぎんこう)』という言葉があり、「吟行」とは俳句を作るために野外や名所旧跡に出かけることを意味します。今回の研修では、俳句観光プログラム『松山はいく』による俳句レクチャーと松山案内のもと、松山城と道後温泉地区で「吟行」を行いました。レクチャーは、俳句を詠んだことがない人でも、五七五の『十七音』と『季語』の基本を押さえ、誰でも俳句を詠めるようになるというものです。レクチャー前半は、松山城と道後温泉地区で見た景色や感じたことを、各々がノートに書き記し「俳句のタネ」を集めます。その後、五音で構成された季語集から「季語」を選び、「俳句のタネ」から思い思いの言葉を十七音のフレーズにあてはめました。青年部メンバーが詠んだ俳句は、『松山はいく』によって一旦回収され、レクチャー後半の『句会ライブ』へと続きます。『句会ライブ』では、講師の家藤正人氏による解説で、青年部メンバーが詠んだ俳句を鑑賞しました。句会では「旅先で句を詠んだ『気持ち』を、お互いに想像し合うのが句会である」と、その楽しみ方を学び、家藤氏による句選で青年部メンバーの5人の俳句が解説され、「行った風景を詠む句」「自分のことを知ってもらう句」「記録と記憶のために詠む句」など、俳句初心者でありながらも個性豊かな想いのつまった俳句が披露されました。句会の最後は青年部メンバーが「一番良いと感じた句」を投票で選びます。選ばれたのは『坂の上白梅はるか天守閣』真鍋宗一郎君の句でした。研修後の夕食会では食事を楽しみ親睦を深めながら、『青年部わくわく俳句』と題してグループ対抗で、青年部にちなんだ俳句を詠み、研修で学んだ術を活かして俳句を披露し合いました。

 

2日目は、全国有数のタオル産地である、今治市にある「タオル美術館」を見学しました。織機で織上げるタオルの製造工程と、タオルの織り技法を活かしたアート作品の展示は、タオル製品の特徴を知ることができる展示方法となっており、青年部メンバーの自社製品やサービスの販促のヒントになる見学となりました。

 

この研修では、風物や人々の営みに目を向け、「十七音」に凝縮して表現することを学び、青年経済人としての知性と感性を高めることができた、有意義な研修となりました。

尚、高槻商工会議所青年部の研修見学会は、令和2年度と3年度はコロナ禍の為2年連続の中止となったため、本研修見学会は3年ぶりの開催となりました。研修の場としても、親睦を深めることのできる機会としても、青年部メンバーにとって感慨深いものとなりました。


記事作成・写真撮影
研修委員会 嶋﨑依里

日時 令和5年2月8日(水)〜9日(木)
場所 24名(会員23名、事務局1名)
備考 場所 愛媛県松山市及び今治市

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